キャットフードは賢く選ぼう

高齢猫用キャットフード

昨今のペットブームの流れから、最近では猫をペットというよりも、大切な家族の一員と考える飼い主さんが増えてきました。

猫という動物についての知識も深まり、インターネットの普及も手伝って、適切な飼育法や健康の維持に関しての情報も入手しやすくなっています。

猫が必要な栄養素や良質なキャットフードの選別法、定期的な予防接種や病気の初期症状などの有益な情報は、結果として猫の健康を促進し、その寿命を伸ばす事に寄与しています。

高齢猫用キャットフードはそんな猫が長生きする時代に対応し、高齢の猫が年齢的に必要としている栄養素を備え、また衰えた猫の体に適した配合になっています。

http://www.wildales.com/01.htmlにも書いてあるように、キャットフードにおける猫の年齢区分はメーカーにより、7歳以上を中高齢猫、12歳以上を高齢猫とする場合もあります。 しかし一般的には7歳以上を高齢猫(シニア)とし、高齢猫用キャットフードの対象年齢とする事が多いようです。

個体差はありますがこの年齢を過ぎると老化のサインとして、筋肉が衰えて以前よりも動かなくなったり、毛艶が悪くなったり歯が弱くなってきます。 腎臓病や腫瘍、関節の病気や白内障など、加齢による疾患が発症してくる場合もあります。

高齢猫用キャットフードはそれらへの対策として、まず運動量の低下による肥満予防、栄養過多による内臓への負担防止を目的とし、成猫用に比べてカロリーが低く抑えられています。

栄養素としては、衰えた消化器官でも吸収できる高消化率の良質なタンパク質、胃腸を整えて便通を促す食物繊維や、被毛や皮膚の健康を維持し免疫力を高めるビタミン類が配合されています。

加齢による疾患への配慮としては、泌尿器系疾患に向けた塩分やミネラルバランスの調整、目や心臓機能に影響する十分なタウリンの配合や、弱くなった関節や骨を支えるグルコサミンが含まれています。

その他にも自然由来の保存料の使用や、味覚や嗅覚の変化への対応、外側は硬くて中は柔らかい粒の使用など、細かな点まで高齢猫が食べやすい工夫がなされています。

飼育状況にもよりますが、昨今での猫の平均寿命はおよそ15歳ほどで、20歳を超える長寿の猫も珍しくないとされています。 猫の平均寿命が長くなるのは喜ばしい事ですが、それは同時に猫の高齢期が長くなるという事です。 猫にとっては老化の影響や疾患の発症によって、生活の質が低下する可能性が高くなるという側面もあります。

高齢猫用キャットフードは長い高齢期を過ごす猫が健康な状態をできるだけ維持できるよう、加齢による猫の変化に柔軟に対応し、衰えていく体に優しく配慮して作られています。