キャットフードは賢く選ぼう

キャットフードに含まれている栄養素(タンパク質)

肉食動物とされる猫にとって、タンパク質は何より大切な栄養素といえます。 人間に飼われていない野良猫はネズミやウサギなどの小動物、鳥や魚を捕食し、新鮮な動物性タンパク質を糧として生活しています。

それは猫という動物が、タンパク質から成長に必要な多くの栄養素を摂取している事を意味します。 キャットフードに配合されるタンパク質は、そのような猫という動物の特徴を十分に考慮して、原材料が選定され配合されています。

三大栄養素の一つであるタンパク質は、筋肉や臓器、皮膚など猫の体を作るもとであり、免疫機能を高めたり様々な酵素を構成する役割をもった栄養素です。

そしてタンパク質は約20種類のアミノ酸から成り、猫が体内で合成できずキャットフードから摂取する必要のある必須アミノ酸は、11種類あるとされています。

必須アミノ酸のなかで特に大切なのが、アルギニンとタウリンです。 タンパク質は体内で分解される際にアンモニアを生成しますが、アルギニンはアンモニアを尿素に解毒して排出する機能に必要で、欠乏すると高アンモニア血症を起こす可能性があります。

タウリンは成長や心筋、目の健康に関係するアミノ酸で、不足すると繁殖能力の阻害や心臓の機能の低下、網膜萎縮症を起こす場合もあります

その他にも筋肉の維持に必要なロイシン、タンパク質の合成に関係するリジン、脳の神経機能を適切に保つためのフェニルアラニンなど、タンパク質は重要な役割を持つ必須アミノ酸を様々に含んでいます。

猫が必要なタンパク質を摂取量として考えると、猫はタンパク質から糖をつくる肝臓の中の酵素活性が高いので、犬のおよそ3倍は必要だとされています。

不足すると成長に障害を及ぼすほか、貧血や被毛の健康に影響しますが、過剰摂取は脂肪に変換されて蓄積されるので、腎臓に負担をかけたり肥満の原因になるとされています。

そしてタンパク質は肉や魚などの動物性タンパク質と、大豆や小麦などの植物性タンパク質に分けられます。

猫の必須アミノ酸の多くは動物性タンパク質に含まれ、また腸の構造から穀類の消化には不向きなので、同じタンパク質でも特に動物性タンパク質を摂取する必要があります。

以上のようにタンパク質はキャットフードに含まれている栄養素として大切なものですが、キャットフードのなかには穀類を主原料としている商品もあります。

また動物性タンパク質が多く含まれていても、原材料はチキンやサーモンなど素材そのものから、ミートミールや魚粉などの副産物、加工品まで様々です。

しかしタンパク質が猫の成長に不可欠で、健康にとって重要な存在である以上、キャットフードにおける含有量はもちろん、その品質も注意すべき要素といえます。

したがってキャットフードを選択する時は原材料の項目を十分に確認し、使用されているタンパク質が新鮮で良質かどうか判断する必要もあるでしょう。